あらすじ
高等部――そこは、魔法書に認められ、中級魔術を扱える者達が集まる場所。
火、水、風、土。
属性適性を持つ者は魔法書に選ばれ、中級魔術を手に入れる。
だがユウト・アークレイだけは違った。
全属性適性を持ちながら、どの魔法書にも認められず、使えるのは初級魔術だけ。
周囲が中級魔術を覚え、“天才”から“落ちこぼれ”へ変わっていく中、ユウトは剣を取り、初級魔術を磨き続けていた。
誰もやらない多重初級。
誰も積まない熟練。
誰も知らない基礎。
それはいつしか、失われた本来の魔術へと繋がっていく。
魔法書に選ばれた者達。
古い時代を知るエルフの長老。
そして、世界から消えた高位属性。
これは、初級魔術しか使えない少年が、
積み上げの果てに“本物の魔術”へ辿り着く物語。