あらすじ
「ゴフッ、た、頼む。あれは……アレだけは燃やしてくれ……」
それだけを告げると、ツライオの腕のなかでその若い騎士は息絶えた。
「安心しな。そのブツは俺が引き受けてやる」
彼は立ち上がるや、亡くなった騎士の最後の心残り『鎧櫃《よろいびつ》のフタの裏に隠した官能挿し絵小説』を回収するため騎士の陣営へと立ち去った。
戦乱冷めやらぬここ『スミノル連合王国』では生活レベルに比べて芸術に対する活動は活発であった。もちろんエロ方面でさえも……。
所在地不明の『ダレモオランデス大文殿《だいぶんでん》』において『官能書籍』の担当者であるツライオは、散逸《さんいつ》しつつある官能書籍の収集に奔走《ほんそう》していた。何処にあり、誰が譲ってくれるか定かでないそれを求め、彼は戦場へと赴《おもむ》き死に逝く者と約束を交わす。
「それを残された者達の目にだけは触れさせぬ」と……。
※気分転換用の作品です。更新されない時期が頻繁にあります。
※旧版と主人公の名前などが違います。
※やまだのぼる先生の「戦士ドライオ」を参考に、各エピソードは短くなっております。
新しい連載は別に用意いたします。よろしくお願いいたします。