あらすじ

「ゴフッ、た、頼む。あれは……アレだけは燃やしてくれ……」  それだけを告げると、ツライオの腕のなかでその若い騎士は息絶えた。 「安心しな。そのブツは俺が引き受けてやる」  彼は立ち上がるや、亡くなった騎士の最後の心残り『鎧櫃《よろいびつ》のフタの裏に隠した官能挿し絵小説』を回収するため騎士の陣営へと立ち去った。   戦乱冷めやらぬここ『スミノル連合王国』では生活レベルに比べて芸術に対する活動は活発であった。もちろんエロ方面でさえも……。 所在地不明の『ダレモオランデス大文殿《だいぶんでん》』において『官能書籍』の担当者であるツライオは、散逸《さんいつ》しつつある官能書籍の収集に奔走《ほんそう》していた。何処にあり、誰が譲ってくれるか定かでないそれを求め、彼は戦場へと赴《おもむ》き死に逝く者と約束を交わす。 「それを残された者達の目にだけは触れさせぬ」と……。  ※気分転換用の作品です。更新されない時期が頻繁にあります。 ※旧版と主人公の名前などが違います。 ※やまだのぼる先生の「戦士ドライオ」を参考に、各エピソードは短くなっております。 新しい連載は別に用意いたします。よろしくお願いいたします。

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カクヨム
カクヨム2026/05/17
  • 現在の作品新・エロ本引き受け人(改)――死者の尊厳、残された者の心、そして芸術作品を守るため、その者は本を回収する