あらすじ

右のイヤホンを、キョンはいつも黙って渡してきた。 高校の帰り道、毎日40分の各駅停車。 俺だけが知っていた、あいつの笑い方。 なのに俺は——雰囲気も何もないホームで、突然降りて、告白して、あっさり振られた。 それから20年。 38歳の俺の人生は、静かに詰んでいた。 パワハラ、偽りの結婚、子供は他の男の子供。 誰にも言えず、酒を飲んで、階段を踏み外した。 目が覚めると、16歳に戻っていた。 しかも今の俺には、未来の記憶が全部ある。 ——今度は、ちゃんとやる。 キョンのことを、ちゃんと知って、ちゃんと隣にいる。 たとえキョンが、性別というものを持っていなくても。

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小説を読もう2026/05/17
  • 現在の作品時をかけるアラフォー 〜あの子には性別がない〜