あらすじ

村の真ん中には、値札のないパン屋があります。 パン屋のミナは、毎朝、丸いパンや少し歪んだパンを焼きます。 子どものリオは、誰かのためにパンを運び、庭師のサナは花よりも先にほどけた靴ひもを結び、鍛冶屋のトウマは小さすぎる鈴を作ります。 この村には、お金がありません。 善人も悪人もいません。 けれど、困る人も、迷う人も、眠れない夜もあります。 誰かを裁く代わりに、椅子をひとつ増やす世界。 誰かの価値に、値札をつけなくていい世界。 これは、そんな小さな村で流れていく、やさしい日々の連作短編です。 読んだあと、少しだけ心がほぐれますように。

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カクヨム
カクヨム2026/05/16
  • 現在の作品風の通るパン屋