あらすじ

福岡の街を未知の脅威「透過兵」から守るため、一万の未来を強制的に確定させる禁忌の狙撃『シュレディンガー・ショット』。 しかし、その神をも恐れぬ演算負荷は、引き金を引く青年・倉田隆俊から「色彩」や「味覚」といった人間性を容赦なくパージ(廃棄)していく。 彼を過酷な装置に繋ぎ、引き金を引かせているのは、彼を誰よりも愛する九大の天才科学者・南里百合。 彼女は、彼が軍によって「不要なゴミ」として廃棄処分されるのを防ぐため、あえて冷徹なマッドサイエンティストの仮面を被り、彼を「有用な部品」として自らの手で壊し続ける地獄を選ぶ。 愛弟子が狂気に呑まれ、空の上の戦友が慟哭する中、ただ一人悪役を演じ切る南里の、息が詰まるほど切なく、行き場のない狂おしい愛情。 シリーズ屈指の重圧なシリアスと、コズミックホラー的な絶望が交錯する、哀しくも美しい観測者たちの記録。

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カクヨム
カクヨム2026/05/16
  • 現在の作品福岡異世界転移史・外伝22 観測される弾道(シュレディンガー・ショット)― 西糸島の絶対零度 ―灰色のルージュ