あらすじ
隕石として地球に落下した宇宙植物《カルナ》の種子。
発芽した《カルナ・フロラ》は、人類文明を溶かす従属生物《カルナ・サーヴィター》を内包し、かつて緑豊かだった四国を、生命の成れの果てが堆積する「白い死の大地」へと変貌させた。
空を覆うカゲロウ型サーヴィターは通信と制空権を奪い、
地上ではアリ型をはじめとする重装甲の個体群が、あらゆる既存兵器を無力化する。
絶望の果てに、人類が選んだのは――
敵であるカルナの筋組織を組み込んだ、禁断の兵器だった。
三つの神話の名を冠する「再生計画」。
【スサノヲ計画】
カルナ由来の筋束で組み上げられた、人類初の対カルナ人型兵器。
【アマテラス計画】
太陽神の名を冠し、人類の理解を超えた在り方で成立する、唯一無二の希望。
【ツクヨミ計画】
神を模倣し、兵器としての神を造り出す――人類が選び取った、最も禁忌の理。
与島基地に配属され、最年少で前線に立つこととなった少女・篠宮美桜。
彼女が遠隔操作で駆るスサノヲの名は、《キルシュ》。
それはただの兵器ではない。
仲間の背中を守り、戦場全体を見渡すために選ばれた、
“臆病者”の眼を持つ少女の分身だ。
巨大な生き物のように海を進む移動要塞《暁》。
復讐と覚悟を背負う兵士たち。
そして、人類が神の力に手を伸ばした先に待つものとは――。
これは、生き残るために戦う人間と、奪われた世界を取り戻そうとする物語。