あらすじ
🔷あらすじ🔷
仙人見習い・沈陽蓮(シェン・ヤンリェン)は、その日、天から地上へと落とされた。
試験に必須の条件をそろえずに挑んだ、あまりに気軽な所業。けれど桃色の瞳を持つこの青年が、ささやかな失敗を繰り返してきた本当の理由は、本人の胸の内にしか存在しない。
――また、地上か。
落下した先は、繍栄(しゅうえい)の町の刺繍市。妖怪に襲われる広場で、陽蓮は出会ったばかりの染物職人・蘇景修(スー・ジンシウ)に「契約」を持ちかける。「縁を感じる」と、そう告げて。
桃色の瞳が、なぜ景修を捕えて離さないのか。景修もまた、なぜ陽蓮から目を逸らせないのか。そして、夢の中で見る、ある仙師が涙を流す光景の意味とは――。
桃色の瞳の仙と、ひとりの青年が紡ぐ奇縁の物語。