あらすじ

山奥の小さな修道院で暮らす、気弱な見習い僧侶リオ。 祈りは下手、説法は噛む、人前に出るだけで胃が痛くなる普通の少年――のはずだった。 ただ一つ、問題がある。 極度の恐怖や精神的限界に達すると、なぜか毎回「ふわん」と意識が飛ぶのだ。 そして次に目を覚ます頃には、 凶暴な魔物は地面に伏せて服従し、 盗賊たちは人生を反省して号泣し、 市場の喧嘩は感動的和解を迎え、 果ては魔王まで土下座している。 しかも本人には、その間の記憶が一切ない。 周囲は口を揃えて言う。 「聖者の言葉に救われた」 「魂を見透かされた」 「世界の真理を説かれた」 だが当の本人は、 「いや知らない怖い怖い怖い!」 状態である。 本人不在のまま神格化されていく見習い僧侶と、 勝手に改心していく悪人たちと、 なぜか毎回ひれ伏す強者たち。 これは―― 無自覚系救世主(本人は帰りたい)による、 勘違い救済ファンタジー。

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小説を読もう2026/05/17
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