あらすじ
営業部で働く主人公は、直属の上司である橘 玲奈と日々関わる中で、厳格で冷たい“氷の女王”と噂される彼女の意外な一面に気づいていく。仕事には一切の妥協を許さず、言葉も鋭い彼女だが、その実態は不器用で感情表現が極端に下手な人物だった。主人公は彼女の細かな変化――わずかな視線の揺れ、言葉の間、無意識の気遣い――を積み重ねて受け取り、次第に距離を縮めていく。
当初はただの上司と部下として始まった関係だったが、残業やトラブル対応、休日の偶然の遭遇などを通じて、二人の間には徐々に特別な空気が生まれる。彼女は常に「仕事だから」「業務上の判断だ」と感情を否定するが、その裏では主人公を守るための行動や、無意識の独占欲のような感情が表に出始めていた。
社内では二人の距離感が噂になり始め、周囲の視線が関係を揺さぶるが、それすらも彼女は「仕事の延長」として押し切ろうとする。しかし停電の夜や雨の帰り道、体調不良の看病未満のやり取りを経て、ついに彼女の感情は隠しきれなくなっていく。
最終的に彼女は「いないと困る」「仕事じゃない」と本音を零し、主人公もまた自分の想いを言葉にすることで、二人は“上司と部下”という枠を超えた関係へと踏み出す。ツンとした態度の裏に確かな愛情を隠し続けていた彼女との、不器用でじわじわと近づく現実的なオフィスラブストーリーである。