あらすじ
冒険という言葉が陳腐化して久しい世界。
俺は数多の世界を旅し、無数の種族と出会ってきた。
——だが、俺は最後の最後で、絶対に犯してはならない過ちを犯した。
時間旅行という、世界最悪の禁忌。
それなのに俺は、またしてもその引き金を引いてしまったのだ。
そうして辿り着いた先は——俺が予想していた『未来』ではなかった。
いつだって、時間を旅する中で突きつけられる残酷な真実がある。
それは、俺に『本当の名前』が一つもないという事実だ。
誰かに与えられ、都合よく押しつけられた、まやかしの名。
英雄、番人、旅人……そのどれもが俺ではない。
しかし、今。
俺は初めて、俺の『本当の名前』に繋がる手がかりを掴んだ。
だからこそ、今この瞬間こそが。
——俺の、本当の冒険が始まる日だ。