あらすじ
横浜・山手の坂の途中に、夜になると青い小窓だけが光る宝石店がある。
店の名は「瑠璃窓」。
店主の水城玲央は、宝石の価値ではなく、そこに残された人間の嘘を鑑る宝石商。
柔らかく笑う彼には、かつて宝石詐欺に関わっていた過去がある。
偽物の婚約指輪。
鑑定書だけが本物のルビー。
消えたエメラルド。
殺人現場に残されたダイヤモンド。
宝石にまつわる事件を追ううち、玲央と若い刑事・灰原律は、十年前に横浜で消えた「青の王冠」へと近づいていく。
宝石は嘘をつかない。
ただ、人間の嘘を長く覚えている。
本物と偽物の境目に隠された真実を鑑る、宝石鑑定ミステリー。