あらすじ
この世界では、戦いは「才能」ではない。
——“権利”だ。
人類は謎の機構《リミット・アリーナ》によって管理され、戦闘はすべて制限付きで行われる。
武器は一つ。時間は数分。時には視界すら奪われる。
勝敗を決めるのは、力でも経験でもない。
“与えられた制限の中で、どう勝つか”だけ。
そんな世界に、戦闘経験ゼロの高校生・佐倉 恒一は巻き込まれた。
彼に与えられた能力は、圧倒的な力ではない。
ただ一つ——「戦闘の記録を完全に保持すること」。
一度見た戦いを、二度と忘れない。
だがこの世界では、人々は戦闘後に記憶を失う。
“勝者すら、戦いを忘れる世界”で、彼だけがすべてを覚え続ける。
戦えば戦うほど、世界の裏側が見えていく。
戦えば戦うほど、この制度の“異常さ”が浮かび上がる。
そして彼は気づく。
この戦いは競技ではない。
これは、人間を管理するための“設計されたシステム”だと。
やがて少年は知ることになる。
勝つことよりも恐ろしい真実——
この世界には、まだ誰も辿り着いていない“終端”が存在する。
そしてその先にあるのは、救いか、それとも崩壊か。