あらすじ

相賀翔太と、幼馴染の東川拓哉は、同じ大学に通う二年生。二人は、NKK――日本経済を考える会という、名前だけ聞くと堅そうなサークルに属している。NKKには、真面目で理知的な会長・辻井響子と、クールな美貌を持つ副会長・谷内玲奈がいる。とはいえ、翔太と拓哉は日本経済を真剣に考えているわけではなく、部室の居心地の良さに惹かれて出入りしているだけだった。 そんなある夜、翔太は拓哉と訪れたクラブで、危険な薬を飲まされ、覚醒剤の過剰摂取で命を落としてしまう。目覚めた先は、白い霧に包まれた天国のロビー。そこで翔太は、翼も光輪もない、事務的で美しい天使ミカと出会う。ミカは翔太に、生き返るには抽選が必要だと告げ、小型のガラポンを差し出す。百玉に一つだけの当たりを、翔太は奇跡的に引き当てる。 こうして地上に戻った翔太は、九十九人分の死者の想いを背負うことになる。死者たちは翔太に願いを託すが、そのすべてを引き受ける義務はない。そんな中、翔太の前に現れたのは、長澤浩一という死者だった。長澤は、行方不明になった娘を探してほしいと願う。翔太はその依頼を引き受けるが、やがて長澤がただの父親ではなく、ヤクザ組織に関わる人物だったことを知る。 ヤクザの娘の失踪、財務省職員の死、ヤクザの若頭、そして翔太に着せられる殺人容疑。天国でのガラポンから始まった奇跡は、いつしか現実の事件と複雑につながっていく。追い詰められた翔太は、ミカに問いかける。自分がしていることは、本当に善いことなのか――。 すべては、神の御心か。それとも、翔太自身が選び取る運命なのか。

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小説を読もう2026/05/16
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