あらすじ
幼い頃、朝比奈 透子は“天才”と称されていた。
どんなコンクールでも賞を獲り、
誰よりも音楽に愛されていた。
――月城 希が現れるまでは。
鍵盤へ触れた瞬間、
世界の音を変えてしまう少女。
努力では届かない才能を前に、
透子は敗北し、ピアノを捨て、
ヴァイオリンへ逃げた。
それでも彼女を追い続けた。
才能に焦がれ、
才能を憎み、
才能に壊されながら。
これは、
音楽に愛された少女が潰えていくまでの物語。
そして、
その破滅を誰より望みながら、
誰より救いたかった、
一人の少女の恋の話。