あらすじ
「佐倉、ここは君の来る場所じゃないよ」
中堅広告代理店に勤める佐倉凛(26歳)の恋心は、
完璧な上司・九条健人(42歳)が吐き出す、一筋の煙草の煙に巻かれて消えるはずだった。
誰にでも優しく、誰に対しても適切な距離を保つ九条。
その鉄壁の「上司という仮面」に、凛はあえて直球のアプローチで挑みかかる。
「おじさんを揶揄うな」と逃げる彼を。
「若さのせいだ」と突き放す彼を。
甘いココアと、真っ直ぐな言葉と、少しの強引さで追い詰めて――。
ついに、枯れた上司の防衛線が音を立てて崩れ去る。
「……後悔するぞ、佐倉」
そう囁いた彼の声は、もう上司のものではなかった。
これは、仕事一筋で「枯れていた」はずの42歳上司が、
26歳の有能な部下に、心も身体もじわじわと独占されていく物語。