あらすじ
笠部林太郎――通称「かさりん」。
大きな体。弱い心。
怒れば人を怯えさせるから、笑って、ごまかして、「ごめんやで」と言い続けて生きてきた。
そんな彼がある夜、緑の光に飲み込まれ、異世界へ落ちる。
与えられたのは、深緑の機動兵器。
そして戦場は、彼に告げた。
——お前は本来、こちら側の生き物だと。
三年間の戦争。
無数の死。
人々が“緑の獣”を恐れるようになる頃、かさりんは気づく。
自分はもう、「優しくされるために嘘をつく男」ではない。
これは、
工場の片隅で縮こまっていた男が、
戦場で“本当の自分”を知ってしまう物語。