あらすじ
代々、強力な霊力を持ち、妖(あやかし)を祓う名門・柊(ひいらぎ)家に生まれた女子高生の凛花(りんか)。しかし、彼女は一族の中で唯一、攻撃用の霊力が「ゼロ」だった。
両親からは「一族の面汚し」と蔑まれ、優秀な妹からは見下される日々。高校2年生のある雨の日、ついに実家から追放を言い渡されてしまう。
行く当てもなく雨の街を彷徨っていた凛花は、路地裏で濃密な瘴気に苦しむ美しい銀髪の青年を助ける。彼こそは、あやかしの頂点に君臨する最強の妖狐・紫苑(しおん)だった。
「――お前のこの力、間違いなく数百年ぶりの『神子』だ」
柊家の古い測定器では測れなかっただけで、凛花はあらゆる呪いや瘴気を無に帰す、規格外の「絶対浄化」の能力者だったのだ。
紫苑に拾われ、彼の住む豪邸であらゆるあやかしたちから姫君のように甘やかされ、愛される新しい生活が始まる。
一方、凛花という最強の浄化装置を失った柊家は、溜まりに溜まった穢れによって徐々に没落の道を辿っていくことになり……。
これは、家族に愛されなかった少女が、本当の自分の価値を知り、最強のあやかしたちに溺愛されながら幸せになるまでの物語。