あらすじ
東京での仕事に挫折し、故郷・愛媛県の大三島へ帰ってきた青年、村上航。
瀬戸内の海に癒やされながらも、彼は「何か大切なものを忘れている」という強い喪失感に苛まれていた。
ある日、祖父の船で奇妙な「凪」に遭遇した瞬間、青年は激しい戦火に包まれた戦国時代の軍船へとタイムトラベルしてしまう。
混乱する彼の前に現れたのは、三島水軍を率いる伝説の姫君・鶴姫。青年は、自分が彼女の右腕の武将・越智安成としてこの時代に存在していることを知る。
現代の記憶を持ったまま激動の時代に迷い込んだ青年と、凛とした鈴の音をまとう鶴姫。大山祇神社の神木・大楠が見守る、時空を超えた二人の数奇な運命が幕を開ける。