あらすじ

「こんな村、いつか絶対出て行ってやる」  人口わずか300人にも満たない集落「祖式村」。のどかな田園が広がり、自然の中でゆっくりと時間が流れているようなこの村に住む華月 鍾馗(かづき しょうき)は隣町の学校へ通う中学生。  将来の夢は「村を出ること。都会に住むこと」  生まれて以来、ずっとこの村で過ごしてきた。不便なところを挙げるとキリがない。そんな生活に嫌気がさしてきた。  そんな鍾馗が中学3年生になる春のことだった。  桜が咲き誇る並木の下、視界を覆わんばかりの桜吹雪の中で大瑚 羽唯(だいご うい)と出逢う。  羽唯は村の山奥で営まれている断魚温泉の孫娘で、この春に村に引っ越してきた転校生だった。 「教えてほしいな。この村のこと」  羽唯との出逢いによって鍾馗の気持ちは少しずつ動き始める。  この幻のような出逢いは夢か、現実か。

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カクヨム
カクヨム2026/05/16
  • 現在の作品春風が君を連れてきた。