あらすじ
過労死の翌朝、気づいたら天界のサポート部門に配属されていた。
夜野結、32歳。前職:大手MMORPG運営会社のゲームマスター。新職:異世界「セガレシア」の専属サポート神官。
直属上司の女神カスタマリアの言うことには、住民から届く祈り(=問い合わせチケット)に対応しながら信仰総量を維持しつづけること──それが結の業務だ。ただし、信仰が一定値を割れば世界はサービス終了、住民は全員消える。
山道の岩場で身動きが取れなくなってGMコールする村人。農民が素手で竜を倒す辺境領。翻訳ファイルを一行ずらして衛兵に「疲労過多!」と叫ばせる同僚。確認ダイアログを読まずに街を消すツール担当。
上司は今日も慈愛の微笑みでKPIを突きつける。ロールバックするには稟議書三枚。稟議の標準処理期間は二十四時間。
業務マニュアルと神権と積み上がるチケットを抱えて、元MMORPG GM の結は今日も異世界の問い合わせを捌く。
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物語のGM権限って弱すぎじゃない?が元コンセプトで、現実のGMの苦労話を異世界コメディ風にしたらどうなるのかの思考実験です。全24話予定。