あらすじ
社会人一年目のOL、寿あずさは不幸のどん底にいた。
地方出身。都内のブラック気味な中小企業勤務。
毎月の薄給は家賃と奨学金返済に消える。
同級生たちは高級ブランドを自慢し、SNSにはキラキラした生活ばかり。
対してあずさの夕食は半額弁当。
会社ではミスを連発し、上司に怒鳴られる毎日。
「なんで私だけ、こんな人生なんだろう……」
そんなある夜。
残業帰りのコンビニで意識を失った彼女は、奇妙な“システム音声”を聞く。
【個体適合確認】
【スキル《終末コンビニオーナー》を付与します】
気が付くと、古びたコンビニの店長室にいた。
そこは、文明崩壊後の未来世界。
ゾンビ、変異獣、荒廃都市、崩壊国家。
人類は地下都市や要塞都市で細々と生き延びていた。
そして、その世界で唯一“安全地帯”として機能するのが、
あずさが所有する《終末コンビニ》だった。
店内では暴力禁止。
略奪禁止。
ゾンビ侵入不可。
敵対者は永久ブラックリスト。
さらに現代の12時間は、未来世界では一ヶ月。
未来人たちは食料・薬・日用品を求めて集まり、代価として黄金、宝石、未知のエネルギーコア、未来兵器、失われた技術データを支払う。
最初は借金返済のために始めた小さな商売。
しかし次第に、終末世界最大勢力の戦争、未来文明の崩壊の真相、人類滅亡の原因、そして“システム”の正体へと巻き込まれていく。
やがて寿あずさは知る。
自分のコンビニこそが――
未来を救う最後の希望であることを。