あらすじ
「世界、終わるわ」
「……はい?」
ある日、神は天使を呼びつけ、ぽつりとそう告げた。
そこは天界。淡く金色を帯びた陽光がやわらかく降り注ぎ、白く広がる雲海が果てしなく続いている。静謐でどこまでも穏やかな場所。神も天使もこの永遠の安らぎの中で時を過ごしていた――はずだった。
「終わるわ、世界」
「いや、語順を入れ替えられても……。どういうことですか?」
「人類を終わらせることにしたのだ。こう……ポン! とな」
神は指をぎゅっと合わせ、そして開いて見せた。天使は怪訝そうに眉をひそめ、小首を傾げた。