あらすじ
湖のほとりで保護された少女。
言葉も身元も曖昧な彼女は、王族都市ズィーベン・ゼーブルグにある七聖学院へ迎え入れられる。
そこは、貴族の子弟や教師達が集う、古く美しい学び舎だった。
無口でぶっきらぼうな少年ヴァン。
優しいハリエット。
計算高いハリス。
記録好きのオーレリア。
元気なローティ。
誇り高い御令嬢。
特別な事情を抱えた皇女。
ミコトは彼らと出会い、少しずつ学院の日々に馴染んでいく。
けれど、穏やかな日常の奥には、誰にも読まれなかった言葉、閉ざされた部屋、忘れられた過去が眠っていた。
女神の声をきっかけに、子供達は小さな秘密基地を作り、学院に隠された凶事の証を探し始める。
これは、七聖学院で出会った子供達が、誰かの痛みに手を伸ばす物語。
小さな優しさが、まだ何者でもない彼らを、少しずつ変えていく。
それはやがて緋鋼皇國の歴史を揺るがす群雄割拠の時代へと続く。