あらすじ
高校時代のバンド仲間たちと、春休みにディズニーへ行くことになった19歳の葦名祐介(あしな ゆうすけ)。
集合場所に現れたのは、かつてのボーイッシュな面影を残しつつも、見違えるほど綺麗に垢抜けた唯一の女友達・和泉環奈(いずみ かんな)だった。
久しぶりの再会にドギマギしつつも、変わらない仲間たちとの楽しい時間は過ぎていき、夜の帳が降りる頃、一行は目玉アトラクション「タワー・オブ・テラー」へと向かう。
恐怖に怯える環奈と隣同士でエレベーターに乗り込んだ祐介。上昇する暗闇の中、不意に彼女から手を握らせてほしいと乞われる。潤んだ瞳で見つめられ、繊細な手の温もりに触れた瞬間、祐介は自分が環奈を「一人の女性」として愛してしまっていることに気がつく。
最高潮に達した恋心。しかし、夢の国の帰り道、余韻に浸る祐介に環奈が笑顔で突きつけたのは、あまりにも残酷な「現実」のスマホ画面だった――。