あらすじ

二〇二六年。 ネット通販と転売市場の歪みに寄生していた男は、配送遅延と購入者対応の果てに意識を失った。 目覚めた先は、二〇〇一年の東京。 身体は角川書店社長室秘書課の女、篠宮怜子(しのみや・さとこ)。 紙の雑誌がまだ強く、書店の棚が文化を決め、インターネットが“販促の補助”に過ぎなかった時代。 だが彼女(おれ)は知っている。 電子書籍。動画配信。SNS炎上。限定版商法。プラットフォーム依存。転売市場。物流崩壊。 未来の出版業界を待つ、無数の歪みを。 権限はない。 味方もいない。 あるのは、二十五年後の失敗を知る記憶と、数字で人を刺すのに向いた秘書の顔だけ。 「届かなかった作品を、売れなかったことにしないでください」 これは、未来で市場の歪みに寄生していた男が、 過去でその歪みを潰そうとする、平成出版改革録である。

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小説を読もう2026/05/16
  • 現在の作品2001年、未来への旅 角川書店の社長秘書に転生した2026の転売厨、無慈悲なる改革の断行を進言してしまう