あらすじ
魔王復活の兆候により、新たな勇者パーティーが編成された。
元勇者パーティーの魔術師である師匠は高齢のため旅に出られず、弟子であるレルリが代理として参加することになる。
だが師匠は、かつて勇者パーティーで深い心の傷を負っていた。
出発前、レルリに渡されたのは、真っ黒な認識阻害ローブと、全三百二十七項目に及ぶ「勇者パーティー対策マニュアル」。
「勇者を信用するな」
師匠の教えを胸に、レルリは勇者アレン、聖女ミリア、戦士ガルドと合流する。
しかし、現れた勇者パーティーは、どう見ても善人だった。
水を差し出す勇者。
距離を守る聖女。
無言で日陰を作る戦士。
怪しい。
あまりにも怪しい。
これは、勇者を信用しない最強魔術師が、師匠のマニュアルと現実の間で迷いながら、勇者パーティーを観察していく物語。