あらすじ

水無瀬凪(みなせ なぎ)、高校一年生、十六歳。 成績は中の下。特技はなし。趣味は読書と、人の死に方を知ること——。 人の肌に素手で触れると、その人の「死に至るまでの映像」が脳裏に流れ込んでくる。 それが幼い頃から凪に宿った、誰にも言えない異能だった。 だから凪はいつも手袋をしている。 だから凪は誰とも近づかない。 だから凪は、ひとりでいることを選んできた。 ところがある朝、最悪のタイミングで、クラスの人気者・桐島颯(きりしま そう)と手が触れてしまう。 視えた。 三ヶ月後の雨の夜。川沿いの国道。 光の柱みたいなヘッドライトに照らされて——颯が、逝く。 嫌いだった。うるさくて、目立って、誰とでもすぐ仲良くなって、自分とはまるで正反対の存在。 それでも凪は、颯の死を止めることに決めた。 「好きだから助けるわけじゃない。ただ——視てしまったから、責任を取るだけだ」 死亡フラグが視える地味女子と、自分が死ぬことを知らないリア充男子の、不格好で不器用な距離の縮め方。 これは、凪が初めて誰かのために手袋を外す話。

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小説を読もう2026/05/16
  • 現在の作品死亡フラグが見える私は、嫌いな彼を今日も救っている