あらすじ
霧と石畳の街のアパルトマンに住む青年・ノエル。美貌の従者の姿をした彼の正体は、人間の欲望や感情を食らって生きる「悪魔」だ。
しかし彼には、悪魔として致命的な欠陥があった。それは「嘘をつけない」こと。
とあるお嬢様の迷い猫探しから、宝石譲渡の交渉、呪いの指輪を叩き壊したい熱血漢の依頼まで。よろず不幸事承り候。不器用で不遜な悪魔は、毒づきながらも「依頼人の品格」を厳しく問い、事件を解決へと導いていく。彼の「食事の記録」をつけるのは、おせっかいな銀行員の娘。
これは、孤独な悪魔が至高の宝石(ディナー)を求めて奔走する、少し不思議で、どこか温かい連作短編集。
本日のメニューは、涙の路地裏と白い猫。はちみつ掛け揚げパン。
猫好きの方にもおすすめします。