あらすじ
恋をした少女は、時に世界の法則さえ塗り替えてしまう。
岡覚――夢見がちで、妄想癖が激しく、恋をすると周囲が見えなくなる少女。彼女は学校中の視線を集める“ある男子”に心を奪われ、昼休みのたびに友人たちを巻き込みながら騒がしい恋模様を繰り広げていた。
しかし、その恋はただの青春では終わらない。覚の異常なまでの執着、周囲の冷めた視線、そして彼女自身すら気づいていない“歪み”が、少しずつ日常を侵食していく。友人は呆れ、周囲は引き、それでも覚だけは夢を見ることをやめない。
これは、恋に狂った少女を“観測”する物語。
夢見る少女は、恋をしているのか。
それとも、恋という幻想に飲み込まれているだけなのか。
軽妙で皮肉めいた語り口と、どこか不穏な青春模様で描かれる“少女シリーズ”第一作。