あらすじ
少女は、弟を救うために男になった。
丹下純子は、収容所で暮らす日系ハーフエルフの少女。
弟ティムを外の世界へ出すため、彼女は陸軍情報部からの危険な任務を引き受ける。
用意された偽名は、ジュン・タンゲ。
潜入先は、エルヴァリア陸軍の中でも、差別を受ける移民二世兵士たちで編成された戦闘部隊。
任務は、味方であるはずの無愛想なエース、秋月敏郎の秘密を探ること。
けれど、戦場で純を待っていたのは、彼女に初めて自由を感じさせる鋼鉄の相棒だった。
十四トンの四脚機動兵器、M4A9ハウンド。
走り、撃ち、衝角で敵を裂く、鋼鉄の猟犬。
純は、戦死した少年兵が遺した三号機〈BLOWIN’〉に乗ることになる。
そこには、白い〈風〉と桜吹雪のパーソナルマーク、秋月が抱える傷、そして記録から消された作戦の謎が残されていた。
男装潜入。
メカ戦闘。
味方を探る任務。
そして、嘘から始まる、少年兵たちとの絆。
これは、弟の未来のために自分を消した少女が、鋼鉄の猟犬とともに、自分の居場所を見つけていく物語。