あらすじ
緑化のプロが挑む、異世界テラフォーミング!……のはずが、この世界、何かおかしい?
環境保全のプロフェッショナルである俺は、アフリカの荒れ果てた村に派遣された。
何度も失敗を繰り返しながらも、1年の歳月をかけて赤茶けた不毛の地に「緑」を取り戻す。
村民の涙。最高の達成感。日本から駆けつけた幼馴染と、その景色を分かち合っていた矢先――重力が逆転し、謎の光がすべてを飲み込んだ。
目を覚ますと、そこは見たこともない異世界の不便な村。
眼前には、かつて以上に草の根一本残っていない「死んだ山」が広がっていた。
「なら、もう一度やるだけだ」
俺は、手首に巻き付いていた陽気で胡散臭いAIデバイス『フロ』を相棒に、現代の緑化スキルを駆使して未開の地のテラフォーミング(環境改造)に乗り出す。
だが、順調に開拓を進める中で、俺は奇妙な違和感に気づいてしまう。
不自然なほど親切な村人。
都合よく通信ノイズが走るAI。
時折感じる、見えない空からの視線。
環境問題という「リアル」と、不気味な「謎」が交差する。
もしかして、俺が開拓しているこの異世界は、超先進国に管理された『箱庭』なのか――!?
全てが監視(配信)された世界で、緑化のプロが本物の「オアシス」を創り出す、SFサスペンス×辺境スローライフ!