あらすじ
「今日こそ、今日こそ俺は働くぞ!」
17歳で名門ゼンノア領を継いだレインは、意気揚々とデスクに向かった。
しかし、そこに控えていたのは幼馴染でもあるメイド長のアリス。
彼女は極上の微笑みを浮かべ、お茶を差し出しながら言い放つ。
「ご主人様、お疲れ様です。あ、予算の件なら計算し直して判子押しといたよ? あと街を荒らしてた盗賊も全員ボコボコにして、今は憲兵団に引き渡してるところ!」
……まただ。
彼女はレインの思考を完璧に読み、彼が動く前にすべてを「完遂」してしまう。
挙句の果てに、アリスが周囲に「すべてご主人様の深いお考えです」と言いふらすせいで、レインの評価は勝手に『神の如き知略を持つ天才領主』として爆上がり。
「アリス、頼むから仕事をさせてくれ……! 俺、このままだとただの置物になっちゃう!」
「え? 何言ってるのご主人様。働かなくていいように私が全部やってるんだから、大人しく私の隣でお茶飲んでて?」
有能すぎるメイドの愛が重すぎて、何もしないまま伝説へと駆け上がる少年の、切実で(?)平和な領地経営ファンタジー!
主人公
レイン・ゼンノア
若くしてゼンノア領を継いだ若き領主17歳である。未婚。何かをしようとしても幼馴染の
アリスに先回りされて絶賛暇中。
アリス
ゼンノア家のメイド長。幼馴染であるレインのことをすべて知っているので行動を予測して先に行動してしまう。レインのことが好き。