あらすじ
公爵令嬢アメリア・エルティバルトは、婚約者クリス王子から不貞を理由に婚約を破棄された。
その場で獣人の幼子ルディッドへの暴力を目撃し激怒したアメリアは、前世で35年間保育士として働いた記憶が覚醒。
規格外の筋力でクリス王子を殴り飛ばし、ルディッドを救出する。
騒動の罰として「ゴミ捨て場」と呼ばれる辺境シデイル領の統治権を与えられたアメリアは、ルディッドと共に赴任。そこで見たのは、親に放置された子供たちが劣悪な環境で過ごす神殿だった。
「困った子などいない。いるのは困っている子だけ」
元保育士のキャリアと魔道具作りの才能、そして圧倒的な筋力を全開にしたアメリアは、手刀で森を開墾して公園を作り、神殿を保育園に改装。
育児に疲弊した母親たちのために全自動洗濯乾燥機を開発して無償配布し、安全な粉ミルクを自ら開発して子供たちの命を守る。
気づけばシデイル領全体が急速に活気を取り戻し、アメリアは領民から「ホイクシ様」として崇拝され始める。
一方でルディッドは、アメリアのそばで少しずつ心を開き成長していく。
王家の奴隷として生きることしか知らなかった少年が、アメリアに救われ、やがて「アメリアを守る」と誓った幼い言葉を体現するほどに成長した時、二人の関係は新たな局面を迎える。
獣人差別、育児問題、領地の貧困——この世界の理不尽を、前世保育士令嬢は筋力と魔道具と保育の知識で全部ぶん殴る。
もふもふと愛と笑いに溢れた、痛快無双ファンタジー。