あらすじ
深夜零時。
一人暮らしの兄の部屋を訪ねてきたのは、実家にいるはずの妹だった。
頬には、赤い擦り傷が。
「……久しぶり、お兄ちゃん」
追い出された兄と、家に残った妹。
ふたりの間には、“あの日”があった。
――“あの日“から。
互いを求め合ってしまった兄妹は、
壊れたまま、それでも互いを忘れられずにいた。
罪悪感。
依存。
後悔。
それでも消えない、“好き”。
これは、
「ごめん」と「好き」が、
どうしても同じ意味になってしまった、
消せない熱を抱えたままの二人の、
歪みきった、優しい一夜の物語。