あらすじ

七年前、私は全てを奪われた。偽りの罪を着せられ、婚約者に捨てられ、父に見捨てられ——声を出すことを禁じられた沈黙の修道院に送り込まれた。リリアーナ・フォン・ヴェルトハイムという名も、令嬢としての未来も、全て石壁の向こうに置いてきた。七年間、一度も声を発することなく、ただ息を殺して生きてきた。そんな私の前に現れたのは、かつて私を地獄に突き落とした家の男——だが、あの冷酷な元婚約者ではなかった。「あなたの無実を、証明する」北方の氷湖のような瞳で真っ直ぐに私を見つめたのは、エルデンベルク公爵家の次男・アレクシス。彼は声の出ない私のために紙とペンを用意し、筆談で語りかけてきた。「七年間、声を封じられ、名前を奪われ、それでも折れなかった——」なぜ、この人はそこまで。私を陥れた家の人間なのに、なぜ。冷徹と噂される公爵は、不器用なほどに真摯だった。沈黙の中で凍てついた私の心が、少しずつ溶けていく。これは、声を失った元令嬢が再び言葉を取り戻すまでの物語。そして——「この声は、あなただけのものです」七年越しに紡がれる、不器用な二人の溺愛ラブストーリー。

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小説を読もう2026/05/15
  • 現在の作品沈黙の誓いを破ったのは、あなたへの想いでした——七年間声を封じた元令嬢、冷徹公爵に見つけられ溺愛される