あらすじ
その席札は、三度動いた。
王立アストリア貴族学院の歓迎茶会。
平民特待生に恥をかかせるため、誰かが席札を動かした。
けれど、その悪意を見逃さない令嬢がいた。
おっとり無頓着なリディア・フォルクレア。
彼女にとって、嘘の染みを見つけることは、紅茶の銘柄を当てるよりも幼い頃から身につけてきた本能だった。
そして、その隣には、姉御肌で強かな親友クラリス・ベルモンドがいる。
リディアが悪意を見つけ、クラリスが逃げ道を塞ぐ。
美しい茶会に混じった汚れは、紅茶が冷める頃には静かに片づけられていく。
上品で、少し怖い、令嬢バディの社交掃除。