あらすじ

獣人たちが住まう世界『ファミラス』。 三年前の凄惨な大戦を境に、かつて世界を統べていた『応龍族』は戦犯として追われ、各地では苛烈な『応龍狩り』が横行していた。 そんな世界を、茶色の髪と瞳を持つ青年ケセナは旅している。 明るく、臆病で、どこか放っておけない彼には、誰にも言えない秘密があった。 本当の名は、ファルイーア・ク・フェスカ。 かつて『兵器』として戦場に立たされ、世界から恐れられた応龍の皇子である。 地獄のような過去を自ら封じ、別人として生きようとするケセナ。 そんな彼を守るのは、元・応龍騎士団長グレン。 だがグレンこそ、かつて幼い皇子を救い、育て――そして『兵器』へ変えてしまった男だった。 守りたい。 償いたい。 けれど、その罪だけは、ケセナ本人に告げられない。 追われる旅の果て、ケセナは仲間と出会い、温かな日常を知っていく。 しかし、封じた記憶が目覚める時、彼の名と過去は、世界の嘘そのものを暴き出す。 「俺のせいで、誰かが我慢するのは嫌だ」 兵器と呼ばれた皇子は、逃げ続けた先で名前を得て、愛を知る。 これは、罪を背負った大人たちと、壊された皇子が紡ぐ、愛と贖罪のダークファンタジー。

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小説を読もう2026/05/15
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