あらすじ

本作「お花畑の告白」は、『ザラメ砂糖三代記』、エス家の血脈が紡ぐ、知性と執着、そして死生を超越した愛の変遷を描くクロニクルの中でも、もっとも重要な第三世代の「まさ子の恋」を描いた短編です。 今後、本作の周囲を埋めるような形で、話がつながり、『ザラメ砂糖三代記』の形になっていく予定、です。 【第三世代:深淵のゆるふわと永遠の愛】 物語はやがて、第二世代の葵と和樹の子どもたち、長女凜、次女茜、三女まさ子の三人娘(この上に少し歳の離れた長男の享(とおる))の代へ移り変わります。 三人娘はそれぞれ10か月違いの年子であり(次女茜と三女まさ子は5月生まれと3月生まれの同学年)、葵がどれだけ和樹に頑張らせたのかと、年頃になったら娘達けっこう恥ずかしいんだぞ、と。日ごろ葵は、娘達に、とっても大きな愛情をお父様が下さって、あなた達が生まれました。と言われ続け、真面目に育ったのが長女の凜。良くも悪くもエス家の人間として世間から色々言われることへの反発から中学デビューでギャル化していくものの最も純真無垢な心を持つ次女茜。 そして、葵の権力の継承とは別に、エス家の女の闇という深すぎる情念を最も受け継いだのが、ゆるふわぽやぽやな見た目の可憐な末娘、まさ子でした。彼女が愛してしまったのが、母葵の弟である邦明叔父。その許されない恋心が第三世代の物語の中心となっていきます。 やがてまさ子の邦明に対する献身は、人の生死を超えて魂を救う異次元の最新情報技術の確立に繋がり、その後の世界の支配体制に多大な影響を与えていくのでした。 【ザラメ砂糖とは】 カステラの底に敷かれた湿ったザラメ砂糖のように、一族の人生の底には常に「濃密な甘い執着」が沈殿しています。いずみが種を撒き、葵が世界という庭を造り、まさ子がその最奥で魂を救済する。三代を経て、一族の「業」は人類の営みと交わり、そしてさらに次代へと引き継がれていくことでしょう。 (『ザラメ砂糖三代記』第一世代、第二世代の外観は本編の末尾に掲載してあります)

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小説を読もう2026/05/15
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