あらすじ
神に選ばれし者だけが、人として認められる国――アルメディオ神聖国。
この国では、神官こそが絶対。
兵士も、商人も、研究者も、神に選ばれなければ価値はない。
そして――努力することすら、「才能なき者の証」として蔑まれる。
そんな異常な国で育った十五歳の少年、ガイウス・レムは、周囲の価値観にまるで染まらなかった。
両親は戦場で命を落とした兵士。
だからこそ彼は知っている。
神に選ばれることより、自分で積み上げた力こそが、人を生かすのだと。
放課後は誰もいない訓練場で、ひたすら鍛える日々。
筋力、魔力操作、そして己の限界。
だが、その異常なまでの努力は、やがて学園そのものを揺るがし始める。
常識を壊し、問題児と呼ばれながらも突き進む少年。
隣にいるのは、「自分は神を超えた」と本気で語る天才、ディール・フォスター。
これは――
“神に選ばれる者”ではなく、**“神に頼らず強くなる者”**の物語。
努力を笑う世界で、少年は誰よりも楽しそうに強くなっていく。