あらすじ
レオンハルト・ヴァルデン王国の第二王子、レオ。彼はたった一つの欠点を除けば完璧な王子だった。類まれなる才能、魔法の腕前、剣術、そして国政すらも容易く掌握する頭脳。しかし彼は、史上最も『やる気のない』天才でもあった。
ある朝、彼の両親である国王と王妃が部屋にやってきて、満面の笑みでこう言った。
「私たち隠居することにしたの!後はよろしく!頑張ってね!」
そして二人はそのまま国外へ旅立った。残されたのは、破綻寸前の王国。空っぽの国庫。腐敗した貴族たち。国境に迫る隣国の軍勢。唯一の味方は、かつて奴隷商人から救い出したダークエルフの女性、イシュカだけ。彼女は彼の護衛であり、相棒であり——決して恋人ではないと、二人は固く信じている。
しかし、二人は気づいていなかった。彼らがすでに、誰の目にも恋人同士にしか見えないということを。
これは、すべてを面倒くさがりながらも、圧倒的な知略で王国を立て直していく、怠惰な天才王子と、ツ