あらすじ
伯爵令嬢レラは、家族から「地味で役に立たない娘」と見なされてきた。
社交より読書を好み、望むのはただ一つ。
誰にも干渉されず、静かに暮らすこと。
そんなレラに舞い込んだのは、名門アルフェイン侯爵家嫡男・ジルとの縁談だった。
しかし、その結婚には条件があった。
それは、夫婦としての実質を持たない**“白い結婚”**。
しかもジルには、長年そばにいた美しい令嬢リディアという想い人がいた。
普通なら屈辱に震えるところだが、レラは静かに頷く。
「私は、それで構いません」
愛されないなら、期待しなくていい。
干渉されないなら、静かに本を読んで暮らせる。
そう思っていた。
けれど、ジルの想い人リディアは、レラを“邪魔者”と見なし、社交の場で嫌がらせを仕掛けてくる。
転ばせようとし、恥をかかせようとし、ついには偽りの証拠まで用意して、レラを陥れようとするが――。
レラは静かに、けれど確かに言い返す。
「今さら私を追い落とそうとしても、もう遅いのですわ」
さらに、王宮晩餐会で出会った気まぐれな第二王子ディオンが、レラに興味を持ち始める。
「君は、もっと怒っていいし、もっと欲しがっていい」
白い結婚を望んだ婚約者。
正妻の座を奪おうとする愛人令嬢。
そして、レラの本当の価値を見抜く第二王子。
やがてリディアの嘘は暴かれ、ジルは自らの過ちに気づく。
けれど、もう遅い。
愛されない妻になるはずだった地味令嬢が、白い結婚の先で本当の愛と、自分だけの居場所を手に入れる――。
白い結婚から始まる、ざまぁ逆転恋愛ファンタジー。