あらすじ
死のうとしたその瞬間、私は自分が「死ぬ未来」を見た。
そのせいで私は死ぬことすらできなくなった。
仕方なく生きることを選んだ私は、この未来を視る力を生きるための手段として使うことにする。裏路地でひっそりと占い師を始め、未来を少しだけ覗いて客に忠告する——ただそれだけの、関わらないための仕事。
けれどある日、店に現れた一人の男を占った瞬間、私は見てしまう。
——そのすぐ後に、その男が襲われる未来を。
関わるつもりはなかった。
それでも、あの男は忠告を無視して「未来を確かめる」と言い出す。
そして私は知る。
未来は視るだけでは終わらないことを。
運命に抗うか、それとも見過ごすか。
これは、死ぬことすら許されなかった占い師が、
未来と選択に巻き込まれていく物語。