あらすじ

美術館を訪れた無気力な高校生・代葉は、一枚の奇妙な絵と出会う。 『日が差す深海』――青を一切使わずに描かれたその絵は、専用の音楽と共に鑑賞することで、まるで“深海”そのものを感じさせる不思議な作品だった。 その絵を描いたのは、かつて“天才画家”と呼ばれた雨宮瑠花。 幼い頃から「音に色を感じる」共感覚を持つ彼女は、その特異な感性と才能で数々の賞を総なめにしてきた。しかし高校三年の秋、事故によって視力を失い、画家としての未来を絶たれてしまう。 夢も光も奪われ絶望する瑠花。 だが、幼なじみでピアニストの有栖川悠真は告げる。 「俺がお前の目になる」 音を色として感じる瑠花の共感覚と、悠真のピアノ。 二人は“音で景色を描く”という前代未聞の表現へ辿り着く。 「これは私の〈生きる〉だ」 失明した天才画家が、それでも筆を握り続けた理由。 芸術に人生を捧げた少女と、それを支え続けた仲間たちの軌跡を描く、青春芸術ドラマ。

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カクヨム
カクヨム2026/05/14
  • 現在の作品旋律上に垂れる絵の具