あらすじ
その不死鳥は1人では眠れない。
それが【最期の夜】になるかもしれないから。
そして、誰かに【産声】を聞いてほしいから。
孤独な少年クロは墓参りをしていた。
親、兄妹、かつての親友、商店街にいた人、人、人。
全て自分が殺した者たちの墓だ。
死神の鎌
それは生まれながらにクロの小指に癒着し、
約束した相手を死にいたらしめる呪いである。
『死神の鎌はな、苦しみのない死を与える唯一の方法なんだ。
お前にもいつか分かる。この仕事を続ける理由が』
クロ「切り落としてやる……こんな指っ!!」
切り落とした小指、連日騒がれる不審死事件。
月を燃やす赤い鳥、青ざめた空、乾く瞳。
埼玉県釜口市で起きる複数の怪事件。
それは絡み合い、溶け合うように、
居場所のない不思議な少年たちの
本来なら決して交わらない日々を繋いでいく。
「そっか、これが……燃えるような恋か」
ーー火が灯る合図。
それは【最期の夜】へと続く、ピュアな慟哭。
「約束守れなくてごめん。
でももう、目は逸らさないよ。
君がこのまま……灰になっても」
不死鳥の死が、彼らを大人にするーー