あらすじ
『異世界配達員
〜スキル《移動秘密基地》でのんびり配達生活〜』
俺――欲城 素直(よくしろ すなお)は、自分の人生に満足していた。
朝起きて、働いて、ゲームして、飯を食って寝る。
たまに友達と遊び、夜風に当たりながらコンビニへ向かう。
そんなありふれた毎日こそ、自分で選び、自分で生きる“最高の人生”だった。
――だからこそ。
女神のミスによって突然終わらされたその日常を、簡単に受け入れることはできなかった。
泣いて、笑って、女神に抱きしめられた末に始まった第二の人生。
与えられたスキルは、
戦闘能力でも、最強魔法でもない。
いつでもどこでも、自分だけの家を呼び出せるスキル――《移動秘密基地》。
絶対安全の家。
快適な生活空間。
そして、自分が認めた相手だけを迎え入れられる“自分だけの世界”。
異世界でまで無理をするつもりはない。
飯を食って、寝て、気が向いたら働く。
そんな気楽な配達生活を始めるはずだったのだが――
行く先々で訳あり少女や変人たちに絡まれ、
気づけば今日も秘密基地は誰かの居場所になっていく。
これは、
女神のミスにつけ込んで、どんどん欲望に忠実になっていく。男の物語。