あらすじ

「主君を七回変えた不義理の男」のちに世間からそう罵られることになる大男、藤堂高虎。本来は190センチの巨躯を持つだけの、呑気な次男坊にすぎなかった。しかし、1573年の小谷城の炎の中で不器用な兄・高則が戦死した瞬間、彼の運命は一変する。「藤堂の家を、お前に託す」突如として「嫡男の重圧」を背負うことになった高虎は、かつて父・虎高が仕えた無敵の武田軍団が、織田の鉄砲と柵の前に一瞬で崩壊する様を目撃する。――個人の武勇や忠義の時代は終わった。これからは、仕組みと技術の時代だ。兄を失った悔しさを胸に、高虎は戦場で暴れる「戦馬鹿」を捨て、白紙の唐紙に最初の一線を引く。黒田官兵衛から心理の罠を盗み、加藤清正から反り立つ高石垣を学び、一族を生かすためだけの「不滅の城」を築き上げていく。織田信澄からの出奔、羽柴秀長との運命の出会い、関ヶ原の調略戦――。乱世の荒波を世渡り術と築城術で泳ぎきり、伊勢津藩32万石の大名へとのし上がった男が、その生涯の最期に視た景色とは。190センチの巨躯の遺伝子が紡ぐ、泥臭くも圧倒的に合理的な、親子二代の超・下剋上サクセスストーリー!

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カクヨム
カクヨム2026/05/14
  • 現在の作品藤堂家の城壁 〜次男坊から三十二万石の大名へ、技術で乱世を生き抜いた親子二代の物語〜