あらすじ
解呪不能の呪い「黒死の徒花(あだばな)」を心臓に植え付けられ、余命三ヶ月を宣告された公爵令嬢リリアーナ。彼女は、自分を「政略の駒」としてしか見ていないと思い込んでいた冷徹な婚約者・セレン王子を自由にするため、婚約解消を申し出る。
しかし、セレンはそれを拒絶。死を覚悟したリリアーナは、残された時間を「お人形でいること」をやめて奔放に生きる決意をし、セレンもまた彼女の破天荒な振る舞いに呆れながらも寄り添い続ける。二人の心が通い合う中で、絶望的だった呪いの進行が遅れるという奇跡が起きるが、宣告から八ヶ月後、ついにリリアーナに最期の時が迫る。朦朧とする意識の中で、リリアーナはセレンから「最初から君だけを愛していた」という真実の告白を受ける。そこへ、呪いの元凶であり王位を狙うロスチャイルド卿が襲撃してくるが、セレンは自らの命を分かつ禁忌の秘術「魂の双子(ソウル・ツイン)」を発動。自らが呪いの代償を引き受けることでリリアーナを救い、悪を討つ。呪いから解放されたリリアーナと、代償として髪の半分が白銀に染まったセレン。運命を乗り越えた二人は、互いの愛を誓い合い、共に新しい未来へと歩み出す。