あらすじ
「あそこは、一年もたない――」
新潟県上越市。大学進学を機に横浜から引っ越してきた山田太郎は、
孤独で退屈な夏休みを過ごしていた。
暇潰しに検索した地元の心霊スポット、通称『●●団地』。
そこには「入居者が一年以内に必ず失踪する」という、
あまりに不可解で具体的な噂があった。
好奇心に突き動かされ、団地を訪れた太郎は、
そこで同じ大学の女子学生・鈴木さと子と出会う。
二人は軽い気持ちで調査を始めるが、
誰も住んでいないはずの廃墟で穏やかに微笑む「ある老婆」と遭遇したことから、
日常は音を立てて崩れ始める。
不可解な騒音。存在しないはずの階段。
そして、ビデオカメラに映り込んだ「見てはいけないもの」。
二人は新聞記者の佐藤と共に、団地が建てられた「1955年8月4日」に隠された、
凄惨な過去の呪いへと近づいていく。
そこには、谷川岳に眠る古い神社の風習と、狂気に落ちた一人の女の情念が渦巻いていた。
果たして、彼らはこの「期限」から逃げ切ることができるのか。
最後に病室で太郎が見た、あまりにも残酷な「真実」とは――。