あらすじ

雨の朝、エレベーター前で上司と鉢合わせした部下は、雑談のコツの本を読んだばかりなのに、言葉が出てこない。上司もまた、パワハラを避ける部下との接し方の本を読んでいて、「話さないこと」が正解なのか迷っている。密室の沈黙を強調するのは、畳んだ傘から落ちる“ぽた、ぽた”という水滴の音。そして、緊張がほどけた瞬間に起きる小さな事故。六階で降りるとき、上司が「先に降りるか」「開くボタンを押すか」で躊躇し、部下は「ありがとうございます」に、言えなかったことのすべてを詰め込む。 同じ出来事を部下編/上司編の二視点で描く掌編二本。

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カクヨム
カクヨム2026/05/14
  • 現在の作品【掌編】沈黙のエレベーター — 雨の日、六階まで