あらすじ
静岡市内で放送された、地方テレビ局の街頭インタビュー映像。
その中に映っていた、ひとりの女子高校生が話題になる。
容姿端麗で、受け答えもはっきりしていた彼女は、
放送後すぐに「誰なのか」がSNSで特定され始めた。
しかし数日後、彼女は学校から姿を消す。
無断欠席。連絡不能。家庭も所在を把握できていない。
この件に違和感を抱いたのは、
同じ高校に通う生徒であり、
趣味でネット調査をしていた高校生と、
地方紙で校内取材を担当する記者だった。
2人はそれぞれ独自に調査を進めるうちに、
「インタビュー映像そのもの」に奇妙な点があることに気づく。
──彼女の発言内容が、証言ごとに微妙に違う。
──映像の一部が、放送版と配布版で一致しない。
──そして、彼女を“昔から知っている”という証言が複数存在するが、すべて食い違っている。
やがて、静岡市内の複数の高校から
「同じ顔の生徒を見た」という報告が上がり始める。
これは、ひとりの女子高生の失踪をきっかけに、
“記録されてはいけない何か”へ踏み込んでしまった
高校生と記者の調査記録である。